山中日和は、春の彩

春を待っていた私
桜が満開になったとおもったら新緑のシーン

山の生命の文様は変化が激しい
感傷に浸る暇もなく、初夏の様相に移る

木の花 野の花 森の陰影
谷を渡す橋の姿も変わる

総ヒノキのこおろぎ橋は秋には新しくなる

4月の中旬に歩いた奥山中

富士写ヶ岳の麓の我谷、九谷のダム
木蓮は開き 一本桜は風の谷になびいた

この里ももう様相は変わっているだろう

わたしの暮らす部屋から見つめる鶴仙渓の森
うぶ萌えの若葉から、鮮明な新緑の力に

小さな山里だが、都心に居る時より目が離せない
みんな季節を喜び、五彩を飾る

九谷を生んだ里山は五感が震える
自然の命こそアートだ

キャンバスは大地と空

今は、やまなか

今は、やまなか。

白山山系の大聖寺川のほとりは鶴仙渓
年月が作り出した景観の街

1300年の歴史を慈しむ温泉
西は松山 東は薬師

春の山里はさくら肌と紅に火照る
あやとりの橋は夜の幻想を渡す

愛を感じる日本の原風景
湯の醸す街は、人の心もほぐす

さまざまな生命とともに春を迎えた私
幸せな気持ちです

加賀の山中温泉にて

↑ 春の山中の風景