飛騨一之宮 水無神社

飛騨に入って数日後
一之宮として郷を守る水無神社

JR高山線は数少ない各駅停車が一日に数本
高山と下呂を結ぶ飛濃バスは一時間におよそ一本
飛騨一之宮に向かうには時刻表と睨めっこ

駅やバス停からほど近い宮
連休には57年ぶりに盛大な例大祭が開かれる
(5月3日から5月6日)

周辺に水が豊富なのに水無とは・・・
川が地盤の下にもぐり込み見えなくなっていた
そんな理由からこの名がついたようだ

名前はともかく、水を成す、水が生まれる聖域
その奥宮は伝説の位山(くらいやま)だ

飛騨の一之宮のご神体が位山

この日はまだ4月の中旬
宮川が生まれる位山には残雪が見える

美しき水の流れに、わが心もせせらぐ
人の通らぬ土手沿いの道に寝転んで空を仰ぐ

高山からバスで15分
下呂からバスで1時間

日本の東と西を分ける分岐の地域
昔道は京にも、江戸にも通じる

飛騨北部と南部の境界
北に流れる宮川と南に流れる飛騨川
その分水界が位山

歴代天皇が即位されるとき
位山のいちいの木で作られる笏(しゃく)が献上される

日本の一の位を授かる象徴が位山いちいの木の笏
日本の太陽の象徴に位がもたらされる

農村を歩くと大きな桜に花見小屋
満開の時期には宴が催されるのだろう

とっても贅沢な飛騨のお花見だ