山中日和は、春の彩

春を待っていた私
桜が満開になったとおもったら新緑のシーン

山の生命の文様は変化が激しい
感傷に浸る暇もなく、初夏の様相に移る

木の花 野の花 森の陰影
谷を渡す橋の姿も変わる

総ヒノキのこおろぎ橋は秋には新しくなる

4月の中旬に歩いた奥山中

富士写ヶ岳の麓の我谷、九谷のダム
木蓮は開き 一本桜は風の谷になびいた

この里ももう様相は変わっているだろう

わたしの暮らす部屋から見つめる鶴仙渓の森
うぶ萌えの若葉から、鮮明な新緑の力に

小さな山里だが、都心に居る時より目が離せない
みんな季節を喜び、五彩を飾る

九谷を生んだ里山は五感が震える
自然の命こそアートだ

キャンバスは大地と空