諏訪大社 太古の調和 (下社)

諏訪大社の中で下社秋宮が一番好き
おおらかさ、優しさ、そして愛を感じる

諏訪湖をのぞみ、間口も広い
多くのものを受け入れ調和をもたらす

鳥居の横には八幡宮と恵比寿様
出雲大社や美保社との縁も深い

長い年月をかけて縄文と出雲が融和

タケミナカタ神の母にあたる奴奈川姫(上越)
その子孫も大切に祀られる

ヒスイの里、糸魚川から北信を越えると
霧ヶ峰の水の精、山の精、風の精

下社の祈りはそこに捧げられ
女神的な調和は諏訪湖に流れ込む

優しく、時に激しく波打ち
男性的な上社の力と結びつく

冬の諏訪湖の神渡り
強き愛の形を氷の姿に現す

青空の中に手植えの白松
白龍のような清き宮

諏訪大社 下社春宮
拝殿の中心には一本の杉の神木

神木を祈ることで天地につながり
秋宮と同様に霧ヶ峰の女神につながる

赤い橋を渡ると中州に払い戸の神
身を清めるとともに水神を鎮める

さらに橋を越えると万治の石仏
万を治める阿弥陀如来

岡本太郎も称賛した芸術的像
願いだけでなく感謝をささげたい

秋宮に比べて女性的な強さを放つ

この日は夕刻になってしまった秋
桜咲く明るい春にまた訪れてみたい宮

春宮を後にして諏訪湖
湖面に映る秋の空

青の橋げた
競技用のボートが湖岸に休んでいた

諏訪大社 太古の調和 (上社)

9月の18日
車山から諏訪の聖域を尋ねてみた

諏訪南インターに近いこんもりとした杜
諏訪大社 上社の奥宮にあたる御射山神社

静かにたたずむ古社
諏訪の神、国常立命、出雲の神などが祀られる

八ヶ岳の裾野
男性的な風格を感じる古の祈りの場

自然の産物に感謝をささげる地

青空の中で、稲もたわわに稔り
牧場のほし草も純白に積まれる

こちらは諏訪大社 上社前宮
欅(けやき)の大木が印象的

参道を登るとさりげなくコスモスが咲き
信州の牧歌的な雰囲気が漂う

前宮の祈りは山に向かう
守屋山から南アルプス(駒ケ岳など)

拝殿の奥は3本の大欅(けやき)
木に感謝をささげ、天と地につながる

振り返ると八ヶ岳
水も清らかな宮

諏訪大社 上社本宮
南から射し込む陽の光

回廊を渡ると摂社末社の宮
青紫の光は太古から照らす太陽

守屋山から流れる水は調和をもたらす
拝殿では静かに神官が詔をあげる

本宮にも本殿はない
諏訪の自然に捧げられる祈りは彼方に広がる

天は広く、地のすそ野も広い

雷電の彫像
日本一の大太鼓

青空の雲も雄大に愛を放つ

車山の頂上も顔をのぞかせる
周辺の山の力が集まる場所でもある

上社は気高き男性的な調和をもたらす
すそ野の広い大きな優しさ

八島ヶ原 霧の中の冒険

9月12日
午後から急に予定が開いた

せっかくの時間
「おいでよ」と呼ばれたような気がした

霧に濡れた車山のリフトに乗って山頂
雲の上に出ると真っ白な雲海が広がる

八ヶ岳、蓼科、浅間山が頭だけを出している
幻想的で不思議だが、安心感のある世界

空にも海があるのだなと実感

車山の山頂を後にする
笹の風にそよぎながら湿原に下りる

早くもきつね色に染まりはじめた景色
木の板の自然歩道をゆっくりと進む

途中、年配の夫婦に道を尋ねる
周辺の地図をいただく(これが役立った)

蝶々深山の岩の向こうにはまた別の雲海
方角からして御嶽山のお姿も現れた

またしばらく歩くと物見岩
観る角度によって優しくもあり、厳しくもある

縄文の時代から続く石の彫像
山を見つめ、空を仰ぎ、八島ヶ原に祈りを捧げる

太陽の女神であり、星の女神でもあり
水の女神でもある

気高さを感じる

岩山を下ると水の湿原
諏訪から登る霧の精はせせらぎとなる

霧ヶ峰を包む豊かな雲水は八島を更に潤す

遊歩道もところどころ水に沈む
少しだけ注意が必要だ

この日の湿原は霧雲の白い世界
すすきの道をぐるりと回る

御射山神社に立ち寄ってご挨拶
駐車場の入り口に着いたのは六時を回っていた

赤く染まりはじめた広大な湿原
地平線に浮かぶ不思議な世界

意識もぼんやりしてしまいそうな異空間
水の精霊はここに住むんだと納得してしまう

太古からつづく深山の湿原
縄文の民も異次元の感覚を楽しんだのだろう

20

さて、この日はバスもない
歩いて車山に帰ると覚悟していたが・・・

不思議なものでビーナスラインを和田峠方面へ
霧雨の白い世界を懐中電灯でゆっくりと進む

帰宅するには反対の方向だ

中々着かないと思いながらも坂を下る
鹿の鳴き声が山に木霊する

もしかしたら反対方向かと気づいていた
しかし体も心も温かい

「この道を行きなさい」と導かれているような気がした

身を託して進むと和田峠のビーナスライン入り口
「やっぱりな」と自らにあきれている私

もともと帰りの交通手段を考えずにきたのだから
無謀ともいえるが、この白い世界の日に呼ばれた

誰も通らない雲海のビーナスライン
霧の精に守られていたような気がした

「霧ヶ峰の本当の姿を教えてあげる」と(笑顔)

さて、どうするかと思案
ヒッチハイクを決めて懐中電灯を回す

しばらくすると車高の低いシルビアが止まる
事情を説明して車に乗せいただく

介護施設で働く「二十歳」の女性
気分転換に山道を走りに来たらしい

警察と間違って車を停めてくれた偶然の女神
猛スピードで霧の中を走る車

20分ほどで車山高原
感謝のガソリン代を2000円お渡して見送る

マニュアル車の若い走り屋
ナンバーを見とどけると「20」

二十歳の20番
これまた不思議な感覚に染まった夜

時計を見ると20時まじかになっていた
縄文の女神は20の象徴だったのかもしれない

どんな意味?
霧の八島の20と女神

" わたしに、ただいま " Sunny Lets Company & Image Clinic Lab