ちょこっと、秩父旅

11月の30日
暮を迎える前に秩父に行かなくちゃ

そんな思いから熊谷経由で秩父駅まで
秩父線に乗るのも久しぶり

ゆったりと座席に座って外の景色を眺める

各駅停車で眺める山波、荒川の渓流
長瀞の宝登山が見えたあたりから想いは進む

来年は宝登山、三峰にまた行きたい
長瀞の川下りにも挑戦しますか?

秩父神社はイチョウの舞い
御神木の創る黄色の世界

御神池は朱と赤の世界
来たる12月3日の夜祭の情熱を映すかのように

秩父神社は彫刻が見事だ
年月を経て色はあせてきたが味がある

大黒天、恵比寿天、女神ももちろん迎えてくれる
妙見さま(北辰の神)の象徴たる玄武(亀)も正面

子宝、育児、ステキな家族
子供を大切にする象徴、虎の像は左甚五郎作

暴れる龍を抑える、つなぎの龍も左甚五郎
本殿の裏から北を守る北辰のふくろう
見て、聞いて、言って、お元気三猿なども見事

また、こちらの神社は全国の一之宮を祀る

秩父地域の起源と発展の歴史にも通じるからだろう
諏訪神社、素戔嗚命(牛頭天皇)も大切に祀られる

子育てになくてはならない、乳(母乳)

秩父神社には母性的な愛を感じる
武甲山の伏流水が湧き出す水の聖域でもある

秩父神社から歩いて10分程度
八大龍王宮と呼ばれた今宮神社がある

今回の「ちょこっと秩父に電車旅」
主要な目的はこちらにお伺いすること

秩父地域には何度か来ているが初参拝

いくつかの場所で出会った八大龍王さん
いつかは秩父に来なくては、と思っていた

水の聖域
武甲山の伏流水は神池をつくり荒川の水源となる

龍神池の龍上観音と御神木に見とれた
八大龍王宮の大神木(龍神木)に圧倒された

あらためて、秩父というのは水の場所だと感じる
水は生命の源

諏訪地域から移り住んだ民
この泉に水神を祀ったのが起源という

武甲山の男性的力(原初的男性エネルギー)
山すその女性的力(原初的女性エネルギー)

それが合わさって12月3日には夜祭となる
収穫を祝い、年の邪気を払い、街に男女が集う

歓びの祭りでもあるのだろうと思いながら
お花畑駅を過ぎ、西武秩父駅まで歩く

そして、こりゃまたお見事な駅にびっくり
お店も、お風呂も、改札から直行できる

とっても凄い、観光地の駅に変身

帰りは東飯能から川越経由で大宮へ
浦和まで2時間の各駅旅となりました

ちょこっと旅には、ちょうど良し
埼玉秩父は奥深い

東の筑波山 原初の表現

ようやく筑波山に行くことができた
いつも気になっていた東国の基盤

阿武隈山系からつづく隆起した大地
マグマだまりが固まって山となった

天気が良ければ埼玉からも東京からも見える
高尾や御嶽からも拝める

つくば駅からバスで筑波山神社
神仏習合の修験の山は聖域

本殿に向かう階段の上に伏せる3匹の犬
あまりのかわいらしさに新郎新婦も並んで撮影
*写真は掲載しません

陽気な一日の始まり

この日は男体山から登りたいと思う
到着するまではケーブルもいいかなと思っていた

「やっぱり山を感じたい」

靴だけはトレッキング用だったので登山道へ
思った以上に足場が悪くて石がごろごろ

セーターを脱ぎ
ワークシャツを脱ぎ
結局、Tシャツ一枚で汗をかきながら頂上を目指す

急な岩場を越えると巨木
二股に分かれた木に圧倒されて寄りかかる

登山者がなぜるものだから表面はつるつる

見上げると凛と力がみなぎる
大地に根を張る木々の力

男体山と女体山の間に水源
両方の峰の気が流れる先は男女川

口を開けた奇岩
ここは祈りの修行場だったのであろう

合掌したような三角の岩
よく見ると二つに分かれた陰陽(男女)の形

さらにこのあたりから森の力は強くなる
木々は男性的なエネルギーを枝に表現

自在に自由に伸びてたくましい
武蔵御嶽山(奥社)の天狗杉にも似ている

強固な岩盤の力を空間に放つ巨木
このあたりの杉は紫峰杉と呼ばれるようだ

男体山と女体山を結ぶ御幸ヶ原に着く
ゆっくり撮影しながら2時間弱の登山

空は開けて爽快だ

ここから15分程度で男体山頂上
お気に入りの岩の上でしばし休んで女体山へ

女体山に向かう道はなだらか
木々も優しく風になびくような枝ぶり

紅葉した大きな葉
母性的な美を感じる

大地から湧き上がるような力ではない
包みこむような強き気だ

女体山で印象的なのは割れて寄り添う岩

ある岩は真ん中で2つに分かれる陰陽の男女
またある岩は寄り添う男女の恋の形

ガマの形をしているのだろうか

有名な奇岩は袖で顔を隠す女の姿
角度を変えると龍(巳)の顔にも見える

筑波山の頂上は877M
女体山からの見晴らしは抜群

男と女
天と地

ぴったりと合わさってひとつの形

男性のエネルギーと女性のエネルギー
その調和がとれて本当の幸せとなる

筑波山の山頂でそんなことを想う
この山は強く、セクシーで、原初的なバランスの山

陽気なハイキング 日和田山

川越の散策から日和田山へ
直行!

高麗川駅に着くとバスが即到着
お迎えのような不思議な感覚

巾着田で下りて日和田山へ
直行!

時間は2時半過ぎ

日の暮れる5時には山を下りないと厳しい
それだけ認識して(大丈夫)山登り

夕日が見たかった
あの岩で下界を眺めたかった

この日は時間がなかったので女坂
あっというまに頂上付近の金毘羅さまへ

ここから巾着田や富士山を眺めるのが好き
305メートルの低い山だが他とは違う爽快感

武蔵の国を開拓した高句麗の人々
この地の力と清々しさに希望を抱いたのだろう

平和で安心できる家族をつくる
地域住民(おそらく縄文の民)とも仲良く暮らす

そんな決意を感じる
日和田山と巾着田

川越に向かう電車で会ったリュックのカップル
わたしの前に座っていた二人も岩場で遭遇

暮らす場所でも同じ人に出会うことがない昨今
偶然の再会に不思議な思い(お互いに)

何度も会う人・・・・・は?
「なんか縁があるんだよな」

まったく別のことを考えさせられた
不思議な感覚

そして岩場を登って山頂
周辺地域の断層の影響で中心は盛り上がる

無理せずよじ登る

何年か前、冬至の日
夕日だけをビデオに収めた記憶

一陽来復

偶然にもここ数日の間で太陽は25期へ移行
ついに新しいサイクルに入ったようだ

変化

大好きな笑顔の菩薩岩(勝手に私が命名)
鳥居の下の絶壁は新しい夕日に笑った

陽気の山に安心感
程よいハイキングは体もほぐした

優しくて、愛を感じる、不思議な場所
二つの岩に座り、また見つめた

感謝

わたしに、ただいま。