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満月と夏至 氷川三社

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6月20日の夜は満月
翌日は太陽が一番高く昇る夏至

日夜にわたって
地球を照らす陰陽が満ちる奇跡

満月を迎える月曜日
芝原のバス停を降りて氷川女体社
氷川公園から縄文馬場遺跡の小室社へ

そのまま保存緑地を渡って途中からバスで南台
見沼の開けた空には月を照らすのを待つ太陽

日が沈む西の方向にゆっくりと歩き続け
いくつもの台地を渡って中山社へ

今度は大宮東口行のバスで駅前下車
開発が予定される大門を通り抜けて氷川本社へ

小雨の中、月はまだ出ないなと思いながら
誰もいない静かな境内をめぐる

中間に位置する中山社から見ると
夏至の日には太陽は氷川本社に沈む
冬至の日には太陽は女体社から昇る

そんなことを想いながら満月の前に
氷川三社をゆっくりとめぐった夕刻

とても暖かい気持ちの満足感

その余韻を残して夜空の満月
自宅の窓際に腰をかけ、ずっと眺めていた

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そして夏至の火曜日
夕刻には雨も上がり、太陽も姿を現す

夕日を拝みに再び大宮の氷川本社へ
人影もまばらで、とっても穏やかな本殿

雲間から注ぐ柔らかな黄色い光線
社殿の中を優しく照らす

東門の朱に漏れるは夏至の太陽
祝福と感謝の輝きに満たされる

西北西に沈みゆく満ちた太陽
静かなる氷川に喜びの祭典

古代からつづく豊かさへの祈りは
生命(いのち)あふれる自然への敬い

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夏至の太陽に照らされた月
最初は少し赤味がかっている

空も暗くなると薄い黄色の盆に変わる

新都心のコクーンに月
全方位が開けたこのスポットは最高
駐車場の上から眺める月も太陽もおすすめ

海でもなく、山でもなく
はじめて氷川の地で楽しんだ満月と夏至

素敵な二日間でした
薄黄色の丸い印象をわたしに残して

祝祝満了

鹿島神宮 ウエサク満月

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遠き鞍馬では5月の満月前日に身を清め
新しき太陽を迎えるウエサク祭が行われる

21日。わたしは東京駅からバスで鹿島神宮へ
数年に一度訪れたくなる特別な場所
今回は清らかな太陽と満月に呼ばれたようです

バス停を降りて大鳥居に向かうと伊勢神社
宮司さんのご自宅の手前に輝く太陽と月の神

猿田彦命、月読命、そして天照大御神
今日は最初にご挨拶する特別な日なのだと納得

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朱色の楼門を抜けると陰陽のオブジェ
年輪の調和は木々の力とやさしさ

光輝き、草木は静かに杜を包む
凛として穏やかな力を守る

前回参拝した時は仮社殿にお参り
整備も終わりとっても伸びやかな境内に生まれ変わる

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間口の広い本殿
印象的な彫り物と色彩
蓮のような、牡丹のような花が開く

東国開拓の最前線となった鹿島・香取
船はここに着き、ここから出発した

海に漕ぎ出す船
利根川を渡る船

大和から派遣された者、土着の武人
覇権争いに疲れ大陸から移り住んだ者たち

最前線に集う男たちを奮い立たせ
時に癒す場所だったのか
命の保証もない男たちの妻子はどこにいたのか

感慨深い古代、さまざまな文化や言葉も交差
大磯、平塚等の拠点にも同じことが言えるのだろう

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奥社に向かって歩を進めると圧倒的な森の気
三笠山から湧き出す泉と御手洗の池
ふと呼び止められた参道の熱田社は七夕社

奥社周辺は古来から生き続ける自然万物の力

ひと昔前は参拝者もまばらだったが様変わり
多くの人に触れられる奥社神木も落ち着かない
人は力をもらうばかりで、木に力(感謝)をくれない

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大地につながる鹿島の要石は凹
同じく大地につながる香取の要石は凸

ここには大地の女性的な力を感じる
ウエサク満月の日、森に浸り、水に喜び
大地と光に遊ぶ

二十三夜尊(月読社)までぐるりと回り道して
北浦の神宮橋、西一の鳥居をONE・SHOT

浦に向かうと、空は曇り、霧雨が私を洗う
ウエサク満月の清めだったのかもしれません

そんなことを振り返って2時間の帰路
東京駅から出る高速バスの旅も素敵です

観月雅楽演奏会 氷川神社

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10月27日の満月はスーパームーン
大宮氷川神社では満月の10月に観月雅楽演奏会が開かれる

大宮駅から向かう参道の東に大きな月が見える
この日はいつもの年よりずいぶんと暖かだ

巫女舞、雅楽、舞楽とつづくプログラム
境内の神木の梢が風に歌う
離れた杜の木々も風に揺れる

国の平安を願う浦安の舞がはじまると、本殿の上空は扇を広げる
雅楽の終わった休憩時間には、静まっていた無数の烏が祝いに舞う

さて、楽しみにしていた舞楽は「胡蝶」と「蘭陵王
月夜に蝶は鮮やかな羽を大きく広げる
満月に朱と金をまとう龍頭の勇者は勝利を舞う

いつものように帰りはみんなで椅子を後片付け
舞台を飾ったすすきをもらうのでした