諏訪大社 太古の調和 (下社)

諏訪大社の中で下社秋宮が一番好き
おおらかさ、優しさ、そして愛を感じる

諏訪湖をのぞみ、間口も広い
多くのものを受け入れ調和をもたらす

鳥居の横には八幡宮と恵比寿様
出雲大社や美保社との縁も深い

長い年月をかけて縄文と出雲が融和

タケミナカタ神の母にあたる奴奈川姫(上越)
その子孫も大切に祀られる

ヒスイの里、糸魚川から北信を越えると
霧ヶ峰の水の精、山の精、風の精

下社の祈りはそこに捧げられ
女神的な調和は諏訪湖に流れ込む

優しく、時に激しく波打ち
男性的な上社の力と結びつく

冬の諏訪湖の神渡り
強き愛の形を氷の姿に現す

青空の中に手植えの白松
白龍のような清き宮

諏訪大社 下社春宮
拝殿の中心には一本の杉の神木

神木を祈ることで天地につながり
秋宮と同様に霧ヶ峰の女神につながる

赤い橋を渡ると中州に払い戸の神
身を清めるとともに水神を鎮める

さらに橋を越えると万治の石仏
万を治める阿弥陀如来

岡本太郎も称賛した芸術的像
願いだけでなく感謝をささげたい

秋宮に比べて女性的な強さを放つ

この日は夕刻になってしまった秋
桜咲く明るい春にまた訪れてみたい宮

春宮を後にして諏訪湖
湖面に映る秋の空

青の橋げた
競技用のボートが湖岸に休んでいた