鹿島神宮本殿の前に高房社がある
先日この社が気になり調べる
本殿参拝の前に必ずこちらにご挨拶するのが慣例
武葉槌命
大和朝廷の侵攻に最後まで抵抗した常陸(ひたち)
阿武隈山系と関東平野の境が大甕(おおみか)
古来から海の要所でもあり久慈川の幸にも恵まれた
朝廷から悪神とされた天香香背男命とともに
大甕(倭文)神社に祀られている
さすがのわたしも驚いた
この地域はまさに父方の祖先と実家の場所
疎遠になってしまってからしばらくたつ
25日の土曜日
東京駅から高速バスで石名坂下車
神社は山を下ると近くに見えた
縁がありそうで距離を置いていた父の田舎
そこの鎮守様に参拝する楽しみと緊張感
どう迎え入れてくれるのだろうか
真ん中で一つに束ねた二本の注連縄
数人の参拝客とも談笑してこころ安らぐ
もしかしたら恐ろしい神様
怒りを感じたらいやだな
そんな心配も取り越し苦労
落ち着きと慈愛に満ちた力を感じる
よく来ましたね
本殿を少し登ると古来の磐座
奥宮として甕星・天香香背男命の荒魂を鎮める
阿武隈山系の南端で縄文の祈りがささげられた
そんな特別な場所なのだろう
そんな想いに浸って磐座を下りる
窓越しに宮司さんと話をする
やっぱりそうですか
先祖にまつわる謎も解けた
鹿島神宮の御手洗池にあたる水の聖域
泉神社を案内されて、白い鳥居から出る
山を浜の方に下ると泉神社
こちらも阿武隈山系の水脈だろう
ヒスイ色の砂から湧き出す森の泉
また小雨がぱらついてきた
山から雲が広がり海に向かう
水の神にご挨拶
泉の美しさにしばらく時が流れる
気にかかる水の祠で目を清め
愛嬌のある唐獅子に見送られて森を出る
清らかな泉の水は川となり
水木の浜に注ぐ
豊かな美しい街だ
ぐるりと古房地鼻公園まで歩く
12海里を照らす日立灯台から地平線を眺める
海も山も川も縦横に楽しみ、そして守った人々
今は日立製作所の一大拠点になった大甕
様相はどんどん変わる
幼少に浜遊びした久慈浜海岸
ちょっと不思議な海の生き物にたじろいだ私
父がこの街を好きだった理由がわかった
はるか昔の先祖の縁に感謝の灯を照らす
この年になってようやく招かれたような気がした
家系の暮らした地域(田舎)はいい
芯から安らぎ、力が湧いてくる
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YOUTUBUに素敵な映像を見つけました。
大甕神社
泉神社
ありがとうございます。
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大甕神社の心が伝わるFACEBOOKもありました。
大甕神社
応援しています。
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いろいろな歴史や見方があります。
星神「天津甕星」誅殺神話の深層
隠された真実もありそう。