ひな祭りも近いので岩槻に出かける。
人形で有名な地は、日光東照宮の職人が根付いた街。
派手なところはないが、とても落ちついた久伊豆神社。
この優しさは孔雀にも、金鶏にも、キジバトにも感じる。
昨年十月に拝殿が美しく蘇った。
さわやかな喜びに満たされている。
岩槻ねぎの一番美味しい時期。
復活した名産が、「岩槻ねぎ焼きそば」としても普及中。
*今回は良心的な「中華の永楽」さんで白ご飯と一緒に満腹。
ずっと歩いて来たんだな。ようきたな。
ほぼ三ヶ月ぶりに、また出会えた神代けやき。
奥の院への青空も随神門から開かれる。
この日はケーブルではなく森の道を登る。
朝日が射し込む梢の緑は全身から喜びを伝える。
すべてが生きている。
朽ちたかに見える根も、地表で堂々とした姿を見せる。
何十年の時を経て、また生きた土に帰る。
沢の音を登り、幾時が過ぎたのだろう。
拝島から御岳についたのは夜明け前。
コンビニの明かりに安らぎ、温かなコーヒーに幸せを感じる。
山が明るんできた。
流れる山裾の水に根をはるクレソンが美しい。
一の鳥居をくぐる自分の影。
輝く太陽が道を照らす。
奥の院まで朝日を浴びながら登る。
※2013年9月末の旅。
御岳山(2)~(3)
奥の院の写真から掲載。時間は逆になります。